【子育て心理学】思春期のお子さんを持つ、パパママ、もう一度塔の上のラプンチェル見よ
ディズニー 塔の上のラプンツェル
少し遅れてしまいましたが、先日塔の上のラプンチェル地上波放送してましたね。
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もう私、6回目。お腹いっぱい。けど心理学を勉強してからもう一度見ると、
子供の前思春期から思春期の精神状態をすごく美しく、描写されていて、
少し、扱いづらくなった思春期前後のお子さんの心の中をうまく表現してあるので
もう一度、考えながらもう一度見て見ると考えさせられる場面が沢山。
元々はグリム童話。ユング心理学では母なるもの。グレートマザーの昔話によく出てくる継母が悪い奴パターンね。
ラプンツェルは、不思議な力を持つ長い髪を持っていて、
世の中は悪者だらけ、髪の力を手に入れようとする
悪党から守るため、塔の外には出てはいけない、自分自身を守るために
と母(魔女)に言われ続けそれを守り、いい子にして18歳まで塔の中で育つ。
一度も外に出ず、いい子で言いつけを守ります。魔女に利用されているとも知らず。
しかし、思春期も終わりにさしかかっているラプンツェルは、外に出たくてたまらない。「お母様、私は外にでたい」好奇心が自分をつき動かそうとしている瞬間。
でも魔女は、「外は危ないのよ」
「あなたが外で生きていけるわけないじゃない」
「私がいないのに、生きていけるわけないじゃない」
「あなたはここでしか生きていけないの」
「だから、どこにもいかず、いい子にしていなさい」
グレートマザー母なるもの
人類のココロの奥底には、みなに通じるイメージ「元型」があり、
その母のイメージを「グレートマザー」とよびました。
このグレートマザーは二つの側面
良い面は、【産み、いつくしみ、育む】グレートマザー
悪い面は、【飲み込み、しばり、破滅を導く】グレートマザー
よく昔話に出てくる魔女は、悪い面のグレートマザーを表現しているみたい。
反抗期に入った親、子供にもオススメ。 あなたの心の中こんな感じ?って具体化してあげられるかも。
子どもは、前思春期あたり10歳あたりから、
今まで、親の器で育ってきた自分を見つめ直し、自分とは何か?
外の世界への憧れ、両親ではなく、異性や友達への興味が強くなる、
両親との関係が中心の生活から友人関係を重要とし、自分とは何か?という
問題に立ち向かっていくのは思春期。自立をし、外の世界へ自分の足で踏み出そうとする時期。そうは言っても、初めての体験、体と心のアンバランスさなど
イライラしてみたり、甘えて両親に頼ってみたり、大人ぶってみたり、悲しくなってみたり、まあ、自分も若いころ振り返れば、ああ、あれねって思うでしょ。
話をラプンツェルに戻すと
親しい異性ができて、塔を出るぞ!と決心して、外の世界に出て行くけど、
お母様を裏切った私は、なんて悪い子なのかしら。と思ったら、次の瞬間は、
なんて外の世界は素晴らしいのかしら!と大自然を満喫したり
次の瞬間、ああ、お母様が私がいないということに気づいたら
どんなに悲しむかしら。ああ私って最低だわ。また次の瞬間、
ああ~なんてすばらしのかしら「自由」って!と目をキラキラさせて走り回ったり
その繰り返し繰り返し。
でもしょうがないよね。初めてなんだから。
本当にくるくる変わる表情がとても可愛く、思春期のくるくる変わる「感情が」とても美しく描写されてるよね。 あと歌詞もね。
自立の苦しみ、アイデンティティーの確立
エリクソンの自我同一性の自分とは何か (今度記事にします)
もう、なにが正しいのかも分からない。本当に正しいことなんて誰にも分からない。
ただ自分の人生を自分で生きて行くことをラプンツェルは誰の言いなりでもなく、自分で決めて一歩を踏み出した
けれど、自分で決めたからといって、18年も守っていた約束を破るなんて・・・
いくら自分で決めたからといって、親の器から出て歩き出そうとし始めた。
(親の器は塔なのかな)
それはそれは恐ろしく、申し訳ない思いが湧いては消え、あふれてはひき、くりかえして、、、それでも嘆きながら新しいものに気づきながら新しい道を歩いていく。
このグレートマザーは、「元型」と呼ばれるだけあって、誰にでも存在しうるもの。
その元型に飲み込まれてしまうと、魔女の様になってしまい、
あらゆるものを飲み込み、そこから脱することを許せなくなってきます。
どうですか?こんなに思春期の子供の中は色々忙しく頑張ってるんだようん。
子供がいうこと聞かないと、イライラするでしょ?
私は時々鬼BBA 化して怒り狂っているなーなんて反省してみたり。。。
もちろんしつけは必要だけど、自分の気分で子供に起こっていることもあるな。
反抗している子供も実は心の中でいっぱい葛藤してる、
ラプンツェルみたいに。
生まれてきてくれてありがとう、あの灯篭が夜空に輝くシーンのように、
生まれてきた時は 神様ありがとう、生まれてきてくれてありがとう、なんて
思ってたよね。
親も子供の心の中では、毎日色々葛藤して、親から離れる準備をしてる、
だから、寂しいけど親も子離れの準備しないとね。
うちはまだ、低学年だけど、考えるだけで子離れなんて寂しいけど、
少しずつ少しづつ私も、準備していこう。見守る。アドバイザー役に徹する子育てにシフトしていかないとね。
少なくても、
自分の有用性を確かめるために、あなたは何もできないのよ。だからここにいなさい。
なんて魔女みたいに子供を育てないように、
魔女みたいになる可能性は母親誰にでもあるのだから。
反抗期の子供にイライラしたら、ラプンツェルで癒されてみては?
関係ないけど、グリム童話ってエグいよね。でも人間くさくて考えさせられる作品が多いので勉強になります。