【家庭で療育】目が合わない 心を読むこと
マインドブラインドネス 目が合わない子
新生児の頃から母親の目をしっかりじっと見たり、相手と同じものを見てコミュニケーションをとる共同注視 人間は誰にも教えられることもなく自然と発達していきます。
それは相手がどこを見ているのかを計算して相手の心を読むことだったり(EDD)
あるいは自分を見ているか、他の人を見ているかだったり
何か興味のあるものを見ていたり
そこに、物理的な事柄や、時系列などいろいろな経験値も加えて考えて
自然に、心を読むということをしています。
発達凸凹さんに見られる脳機能で
例えば自閉症児では 眼窩前頭葉皮質ー上側頭溝ー扁桃核回路の損傷や障害が自閉症児の回路に何か問題を与えているという論文があり、これらの異常が心を読むシステムに関連しているのではないかとの研究がある。
カナー博士の記述でこんなことがあります。
・・・・彼は、決して他人を直接見ていないように思われた。どちらかといえば他人をチラッと見るだけかあるいは全く見なかった。それにも関わらずションは即座に全てに気づいているようだった。混雑した歩道を誰にもぶつかることなく自転車を乗り回すことができた。そしてそれまで誰も長い間気づかなかったが車のナンバープレートに4があるのを見つけた。彼はまたレストランで知らない人が皿からサンドイッチを掴み取って食べるような両親の困ることをした。
計算は非常に得意でジグソーパズルが得意で でも社会的にはどんな友達も作ることができなかった。彼は自分の好みの遊びに加わろうとしたが、彼のやり方はあまりにも奇妙だったので他の子供たちは彼を無視しようとした。他の子供と遊ぶより 自分の特別な関心ごとに忙しかった 電柱を数えることに没頭したり自分自身の関心ごとに嵌っていた。
- 作者: サイモンバロン=コーエン,Simon Baron‐Cohen,長野敬,今野義孝,長畑正道
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2002/06
- メディア: 単行本
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結局、科学的に解明されていないし、薬もない。
でも困ってる。
目が合わないと、そもそもコミュニケーションが取れていないと相手に感じさせるし、
見本を見て何か作ったりするのも時間がとってもかかるし、
板書とか 学校の勉強も、なかなかうまくいかない可能性大。
目を見てないって怒られるかもしれないし・・・
どうしたらいいのか?本にもある通り、凸凹ちゃんが苦手なごっこ遊びだが、
いずれはできるようになるのが意外と多いのだとか。
全員ではないが、8歳とかからいきなり始めたりする子供が多いのだそう。
全員ではないがアイコンタクトも、苦手ではあるが、頑張ればできるようになる子が多いようだ。
悩んでいるお父さんお母さん、親ができることはこれ。
いろいろな経験を積んで、丁寧に育てていき、共同注視の興味が出てくるまで、
待つことが親として大事なのだそう。
注意しなければいけないものを見れないのは、脳機能によって仕方のないことなのだから、その時その時、状況や心を読んで親が丁寧に翻訳する。こういう時相手はこう思っているんだよ。
空気の読み方を解説してやる。
できた時は成功したことに対して褒める。
それを繰り返し、子供の目になってやるのが幼少期に親がしてやれることだと思う。
次回は私が具体的に目が合わない息子にしてきた療育を紹介します
自閉症スペクトラム入門―脳・心理から教育・治療までの最新知識
- 作者: サイモンバロン=コーエン,Simon Baron‐Cohen,水野薫,鳥居深雪,岡田智
- 出版社/メーカー: 中央法規出版
- 発売日: 2011/08
- メディア: 単行本
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サイモンバロンさんの本は専門的だが、人間の心を読むことについて細かく記されているので、おすすめです。