気にしすぎママのブログ

頭の中の整理整頓、備忘録。子育てや生活に活かせる心理学勉強中。

【子育て心理学】子育ての錯覚 本当にそれ叱る必要ある?

「褒めて伸ばす」 

誰もが叱るより褒めて伸ばした方が良い子に育つということを知っています。

でも、どうでしょう?

実際、テストの成績が悪かった時、遅刻をした時、褒めますか?

叱りますよね。 そして実際、叱れば成績が上がったり、遅刻をしなくなったり

しますよね?

私も、多少の罰は必要だと思うし、私も叱ります。

言いすぎて、そして子供を必要以上に追い詰めて、後から後悔。。

もしかしてあなたのために言って

あげてるのよなんて、自分の脳内でアドレナリン出ちゃってるのかと思うと

ぞっとしますね。

 


 

 

実際、親だけでなく教育現場でも以下のことのような罰の限界やデメリットが指摘されています

・してはいけないことは教えられるが望ましい行動や自立は教えることができない

・罰の効果は長続きせず短時間。罰がなくなると元に戻る

・自分の要求を通すために他者への攻撃や罰することを子供に教えることになる

・怒りや報復、回避などの副作用を起こしやすい

・適切な行動を強化し自立を発達させる機会を探す代わりに問題を見つけることに教師が力を入れるようになる

 

そうですね。

叱ることには罰を与えることには副作用があります。

 

でも叱ったらできるようになる。喝を入れれは気合が入る。

 

しかし、実は、これが 思い込みの錯覚だとしたらどうでしょう?

 

例えば、1回目のテストの点が極端に良い出来だったとします。

そして、2回目が平均点しか取れなかったとします。

 

叱りますか? 褒めますか?

 

叱りますよね? で、叱って、3回目 偶然にも1回目ほどではないけれど

成績が上がったとします。

そうすると、親の私が叱って 喝を入れたからこそ

成績が上がったと思うでしょう?

しかし、本当にそうでしょうか?

実は偶然自分の得意な問題だった。とても楽しい問題だった。

友達とどちらが良い点か競った。先生からのご褒美があった。

という可能性は本当にないですか?

全ては自分が罰を与えたから成績が上がったのでしょうか?

4回目下がったとしても?

 

このケースが全てではないですが、

平均への回帰 (極端に良くても悪くても真の値はそれほど変わらない

自然におこる統計の結果です。

偶然、叱ったら成績が良くなって、褒めたら悪くなった。

たまたまです。

けれどそれで親は錯覚しているのです。

叱ったら、できるようになると。

知らず知らずのうちに。

少し怖い。

 

例えば、新人スポーツ選手で2年目のジンクスってありますよね。

あれです。

たまたま1年目は良かったのです。平均に戻るだけです。

 

あとこんな例もあります。

小鳥が怪我をしていました。親鳥もいないようなので看病して飛べるように

航空力学を駆使して小鳥に飛び方を教えました。

ある日小鳥は飛び立って行きました。

さて、これは本当に人間が教えた航空力学のおかげでしょうか?

ただの成長ですよね。

たまたま成長の時期で飛ぶ時期だったんです。

たまたまです。

 

サイコロを投げて叱ったり褒めたりして目の数が変わりますか?

たまたまです。でも応援されてのせられると応援のおかげで良い目が出たと

勘違いする人もいるでしょう。

 

人は物事を

 以前は〇〇だったが、 〜をした以後 ××になった

と考えがちです、 でも本当にそうでしょうか?

 

前後論法によると

□同時発生の原因・・・何かと同時に変化をしただけ

□自然な原因 環境 ・・・何もしなくても変化しただけ

□平均への回帰 ・・・極端な値が平均へ戻っただけ

□欠落したケース・・・ 事前と事後で対象が変わっていないか

 

全てではないけれど、確率の問題でできたりできなかったりする場合はあります。

叱るときは、それも踏まえて、副作用が発生することも踏まえて具体的に悪いところを指摘しなければ、いけないこと。

忘れてはいけません。

親の私たちもまた 世の中の錯覚に騙されて、叱り、子供は被害者となってしまうことも家族だからこそ、理解して、接するべきだと感じます。

 

しかし、ここまで書きましたが、人を裏切ったり、傷つけたり、物を盗んだり、

してはいけないことをしたとき、叱ることは必要です。

 

ではどうやって叱ったらいいのでしょう?

難しいですね。

次回の記事でまとめようと思います。